相手に合わせない

機嫌が悪い人と接するときに一番やってはいけないのが、相手のペースに合わせて自分までヒートアップすることです。
機嫌の悪い人と関わっていると、どうしてもこちらまで機嫌が悪くなってしまいます。
その結果、相手の言動についイライラして反応してしまいます。
しかしそれでは、状況は悪化する一方です。

相手の言動に対して気分が悪くなってしまうのは仕方がないことですが、それに左右されず、落ち着いたいつも通りの態度を貫くようにしましょう。
運が良ければ、相手がこちらのペースに引きずられ、いつもの機嫌に戻ることもあります。
気を遣うというわけでは無く、いつも通りの声のトーンと表情を保ち、「あなたが機嫌が悪いことは私に影響を与えていませんよ」ということを分かってもらうのです。

相手を否定しない

否定することも、機嫌が悪い人に対してはNGです。
人は怒りの感情に支配されてしまうと、正常な判断が出来なくなります。
そのため明らかに筋の通っていない理論を主張してくることが頻繁にあります。
それに対して反論したくなるのは分かりますが、その反論は相手には届きません。

イライラした人の耳にはフィルターがかかっています。
こちらがいくら正しいことを言っても、その人にとっては理不尽な罵倒にしか聞こえない場合がほとんどです。
その結果逆切れされたり、無駄に落ち込ませてしまったりします。

さらに悪いことには、あなたの言葉を捻じ曲げて周りに言いふらされ、あなたのイメージが下げられる可能性があります。
理屈の通っていない言い分に対して言い返したくなる気持をグッとこらえて、その人が落ち着くまで、やんわりと肯定をしながら会話をしましょう。

落ち着くまでそっとしておく

可能であれば、その人の気持ちが落ち着くまで関わらないようにすると良いでしょう。
機嫌の悪い人と関わることで得られるものはありません。
メリットが1つも無いのです。
しいて言えば、反抗期の子どもの接し方の予習ができるということでしょうか。

とにかく、機嫌が悪い人と時間を過ごしても、どちら側にもメリットが無いのです。
愚痴を誰かに聞いてもらうことでスッキリするという人もいますが、愚痴を言うことは実は脳に悪影響を及ぼすことが、東フィンランド大学の研究によってわかっています。
イライラした気持ちはずっとは続かないので、それが自然に消えるまで待つのが最善策なのです。

相手の言い分を聞く

それでも、どうしても話をしなければいけない場合は、聞く側に徹しましょう。
機嫌が悪い人が話をするときは、基本的にこちらからの意見を求めているわけではありません。
とりあえず自分の意見を誰かに聞いてもらい、同意してほしいだけなのです。
無理に合わせる必要はありませんが、静かに聞いて頷いてあげましょう。