パスワードアプリの危険性

最近はパスワードを使用する時間管理アプリが注目されており、実際に利用している人も多いのではないかと思います。
そのようなアプリはとても便利ですので、魅力を感じる人が出てくるのは当然の成り行きです。
ただ、危険な面もあると言われており。特に学生の間でも多いので、利用する際はその点の認識も必要になってくるでしょう。

アプリの中には、時間割を見やすく表示してくれるものや、大学からのお知らせなどを表示してくれるもの、さらに講義の際のノートを共有できるものなど、学生生活を送るうえで切っても切れないものがたくさんあります。
アプリは利便性をより高めてくれますが、それらアプリが提供している情報の正確性には疑問符がつきます。

なかには信用できない情報もありますので、しっかり選別できる能力を身につけることも大切になってくるでしょう。
特にスマートフォンアプリの場合、利用する際に、各自の氏名をはじめメールアドレスや所属学部、学科などの個人情報の提供を求められることもありますので慎重に対処するようにしてください。

個人情報が流出したケース(宅ファイル便)

アプリの中には便利なものがたくさんありますが、それらアプリを使用して情報が流出したケースもあるのです。
個人情報が大量に流出したケースとしては、「宅ファイル便」の大規模漏洩事故がありました。
これは2019年の1月下旬に起こった事件で、ファイルの転送サービスを行っている「宅ファイル便」で大規模な漏洩事件が発覚したのです。

「宅ファイル便」というのは、メール添付では送れないような大きいファイルを手軽に送れるサービスとして注目されています。
1999年から運営されている老舗のサービスですが、外部攻撃によって、氏名やメールアドレス(ログインID兼用)、パスワードや生年月日などの個人情報が大量に、何と500万件近くも流出してしまったのです。
事故原因や被害規模などの詳細は明確ではなく、補償もされないままになっています。

個人情報が流出したケース(ラストパス(Lastpass)社

次の漏洩事故、事件は、大手パスワード管理ツールであるラストパス(Lastpass)社のものです。
これは2015年の6月に起こったもので、パスワード管理ツールの最大手として知られている、ラストパス社の事故です。
当然のことながら万全な対策をしていましたが、高技術を持つハッカーから侵入されたのです。
結果的に、一部のデータを盗まれてしまいました。
盗まれたデータは、ユーザーIDを兼ねたメールアドレスや、万が一パスワードを忘れた際に使用するパスワードリマインダの内容などです。

アプリの利用は慎重に

学生さんの間で人気のあるアプリを利用している人は多いと思いますが、上記のように実際に個人情報が流出した事故、事件が起こっていますので、利用する際は慎重に行うようにしてください。
万が一危ないと思ったら、使うのを止める勇気を持つことも大切です。
情報が流出してしまうとどうしようもならず、様々な不利益を被ることがあります。