睡眠中に足がつる人は多い?

寝ている時に突然足に激痛を感じて起きたとか、睡眠中に足がよくつるという人は、決して少なくありません。
足がつるという症状は、自身の意志に関係なく筋肉が収縮するというもので、ふくらはぎとか足の裏などによく起こります。
かなり激痛を伴うため、寝ている時にこれが起こると多くの人は目を覚ましてしまいます。

睡眠中に足がつる原因

寝ている時に足がつる原因はいくつかあり、1つ目の原因は栄養不足です。
特に電解質やイオンを作り出すミネラル成分は体内で作ることができないため、毎日の食生活で摂取しなければいけません。
特に体内のカルシウムとカリウムは、筋肉の収縮作用をスムーズにする働きがありますし、マグネシウムにはその作用を調整する働きがあります。
カルシウムやカリウム、そしてマグネシウムを中心としたミネラル成分が不足すると、足はつりやすくなります。

2つ目の原因は水分不足で、体が脱水症状になると足はつりやすくなります。
汗をかくと、体内の水分だけでなくミネラル成分も共に排出されてしまいます。
そうすると体内のミネラル濃度のバランスが崩れ、濃度を正常な状態へ戻そうとするためにさらに体内の水分が排出されてしまいます。
水分不足な状態が続くと、脱水症状だけでなく命にも危険が及んでしまいます。
そのため、足がよくつる人は「もしかしたら水分不足なのかもしれない」と考え、こまめに水分補給をしましょう。

3つ目の原因は、冷えです。
夏に多く見られる原因で、長時間冷房が効いている所にいて体が冷えてしまうと足はつりやすくなります。
これは、体が冷えることで筋肉が熱を閉じ込めようとして収縮するために起こります。

4つ目の原因は運動不足で、慢性的な運動不足になると体内の血行が悪くなり、全身に必要な酸素や栄養素が届きづらい環境となります。
足は体の末端部にあり、血行不良が起こると影響を受けやすい部位です。
血行不良を引き起こす原因には、運動不足の他にも姿勢が悪かったり同じ姿勢で長時間仕事をするなどの生活環境があり、これが5つ目の原因となります。
デスクワークやパソコンワークで1日中座りっぱなしだと、どうしても下半身の筋肉は凝りやすく、血行不良が起こりやすくなってしまいます。

予防方法はある?

寝ている間に足がつる症状を軽減するためには、できるだけ普段から血液の流れを良くするような工夫をすることをおすすめします。
例えば、体は冷えないようにきちんと温めたり、冷えや筋肉残りを解消するためにシャワーだけで済ませるのではなく毎日きちんと湯船に浸かることをおすすめします。

また、座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事をしている人は、こまめに休憩を取って体を動かすことで血液の流れを活性化できるでしょう。
食生活を見直してミネラル成分が多い野菜類を多く取るように心がけたり、水分摂取はこまめにすることも大きな効果が期待できます。